どーも、おっさんです。
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想、6回目。
今回も、おっさんが気になったフレーズについて書いていきたいと思います。
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想2
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想3
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想4
『体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方』(室井淳司)の感想5
様々な体験を、一つのブランドが同じ世界観で行うことで、クオリティの高いカスタマーエクスペリエンスが構築され、メーカーをモノ売りからコト売りへと進化させるのです。コトを売ることで顧客の生活サイクルに入り込み、顧客との中長期的な関係性を構築し、メーカーは継続的に収益を上げていくことができるでしょう。
これまでは、メーカーは商品を開発し、問屋を経由して、小売店に商品を卸しておけば、それで良かったんですね。
以前であれば、自分たちの考える良い商品を作って、販売するだけでした。
そこには、購入者のニーズなどは考えません。
それはそれで良かったのですが、近年は、購入者のニーズを考えないと、商品が売れないという状況になっています。
商品が多く生産され、物が溢れてしまっている現状、そして、懐に入ってくるお金が少ないという事情が重なって、顧客は購入する商品を選ぶ時代に突入。
メーカーは、自社商品が顧客の選択肢に入るために努力しないといけなくなりました。
では、顧客のニーズだけを見つめればいいのか?というと、そうでもありません。
もはやニーズだけを満たすだけでは、お客さんは商品を買ってくれません。
ニーズを満たすのは必須であり、それ以上の決定的な要素がないと、購入してくれない。
という事で、メーカーは自社商品を通して、購入者の生活がどのように変化するのか。どのような楽しみができるのか。
それを顧客に示す事が必要になってきています。
難しい事ではなくて、たとえば、最近だと当たり前になっている自転車用LEDライトであれば、自転車に付いているダイナモライトに抱いていた不満がなくなる、色んなライトを試す事ができるなどをアピールできれば、選択肢に入る事が可能となります。
そして、メーカーが持つブランドで、このような提案をし続ける事ができれば、流行に左右されず、一定の売り上げを見込む事ができるようになるのです。
これを実現したのが、無印であったり、IKEAだったりします。
このふたつの会社は、購入者の生活をプロデュースするという視点で、商品を提案しており、成功をおさめていますね。
これからの企業は大小関係なく、こういった購入者の生活に入り、関係性を構築しつつ、利益を中期的に積み上げていく事を目指さないと、どんどん収益が減っていき、やがて消滅してしまうでしょうね。